栄区生活支援センター 菅 穂波
今回のWe×アーティストでは、松本光世さんとのコラボで段ボールを使った作品を制作し、参加された利用者さんだけでなく、職員も一緒になって楽しく作業することが出来ました。利用者さんからは、「最初はアイデアが思い浮かばなかったが、やっているうちに浮かんできた」「楽しくできた」等と感想がありました。
センターはいつ誰が来ると決まっていないため、少ない人数の中ワークショップが始まりましたが、来る人に声を掛け多くの方に参加してもらうことが出来ました。
松本 光世(造形作家)
「手と足からの…アート」
◎手から→黒い画用紙に手型を描いて切り抜き、好きな色の画用紙と組合せて、シールを貼ったり色鉛筆で描いたり…一人ひとりの手から生まれた2枚の作品を組み合わせて、市松模様のみんなの作品ができました。それぞれの手の表情に、その人らしさが表れています。
◎足から→ダンボールに足型を描いて切り抜き、テープやマーカーで自由にアートすると…こどもの足や巨人の足も出現しました。
◎額縁…細長いダンボールをつなぎ合わせると、大きな額縁になりました。クリスマスの飾りのおまけもついています。
◎生活支援センターの皆さんには、たくさんのダンボールなどの材料を提供していただきました。利用者さんと職員の皆さんとの楽しい会話と笑顔と共に、身近なテーマや素材から、音楽や詩や物語も浮かぶようなアート作品が生まれました♪
わ~くくらぶ・さかえ 高澤
絵を描く習慣がほとんどない“わ~く”のメンバーは、
パステルを目の前に最初はどうしたらいいのか戸惑っていましたが、
川本先生のやさしい声掛けに、いつの間にか自由な発想で色とりどりの絵を描いていました。
川本先生は、「あれれ?」と思うような絵にも「ここがステキ」「ここが面白いのでもっとこうしたらどうかしら」
と、おもしろがってみてくださり、みんなが楽しめるようにしてくださっていたのが印象的でした。
メンバーからは、「色を混ぜることで思わぬ色になって楽しかった」
「消しゴムで白く型抜きができたのが面白かった」
「自分にこんな作品を作れるとは思わなかった」
「みんな違う絵を描いていて、とっても上手だった」などの感想がありました。
いろんな色を楽しんでいるときの、メンバーさんの笑顔がとってもステキな時間でした。
川本 みつこ(画家)
わ~くくらぶ・さかえさんを初めて訪れた時、「なんて素敵なアトリエだろう」と感激しました。
天井も木で取り囲まれた広々とした空間は、時の流れが本当にゆっくり流れているように感じました。
そして、アトリエのすぐそばには、長慶寺さんがあり、いたち川の上には真っ赤な柿の実がなっていました。
今回、普段の制作では、絵を描くことがなかったメンバーさんにも描きやすいように、
造形的に特徴のある「うさぎ」を描くことにしました。
そして、この秋に拾ったどんぐりや木の実など自然のものを組み合わせて、リース作りにも挑戦しました。
メンバーの男性の中には、「絵心がないから・・」となかなか描き進めなかった方がいらっしゃったのですが、
「丸い顔に、長い耳をつければ、うさぎになるので、大丈夫です!」と声かけすると、
とてもカッコいいうさぎが生まれました。
他のメンバーの方も、今回パステル画ワークシショップに参加して頂いたことで、
「パステル画、いいね。楽しいね」と言ってくださり、少しでも絵を描く楽しさを体感して頂けたら、
嬉しいと感じています。参加してくださった皆さん、
お手伝いくださったスタッフの方々、本当にありがとうございました!
横浜市立豊田小学校 個別支援学級 担任
「泳げ!泳げ!『じぶんいろ』の魚たち」
「どんな魚にしようかな?」
「うろこは、どんな色にしようかな?」
「この魚、世界一すごい速さで泳ぐぞ!」
「かっこいい魚ができたよ!」
「不思議な魚になっちゃった、本当の世界にはいないかも・・・。」
子どもたちの想像はぐんぐん広がり、やわらかなアルミ線は自由に形を変えていきます。
同じ材料を使っているのに、子どもたち一人ひとりの「手」と「心」から生まれた魚たちは、一つひとつ違います。表情も違います。
どんな波が来てもだいじょうぶ!、風が吹いてもだいじょうぶ!
子どもたちの作った魚たちは、新しい生命をもって生き生きと、大きなおおきな海に泳ぎだしていきます。
岡 典明(美術家)
軽量で柔らかいアルミ線は、子供でも自在に形を変えることができます。
アルミ線で作る魚の骨組みは、子どもたちの発想で、細長い魚、ハートのような魚など、いろいろな形になりました。透明シートに油性ペンで描いたカラフルな鱗やヒレは、光を通すと色彩豊かな影を見せてくれます。
子どもたちは手を動かしながら、自分が作っている魚の性格や泳ぎ方といった楽しいお話も聞かせてくれ、
あっという間に制作の時間が過ぎていきました。